四季折々

体験した作品の備忘録

レジェンズ 甦る竜王伝説

 最終話まで無事視聴。ややノリがきついところもあったけど、内容的には間違いなく良作だった。子供向けと舐めちゃいけないね
 前半はいかにも子供向けアニメといったような緩いノリで、敵もコメディ主人公たちもボケやギャグ、戦闘シーンはポケモンをさらに簡略したような瞬殺といった具合だった。しかし中盤からだんだん雰囲気が変わり、主人公たちの家族や世界を巻き込んだ戦いに変わっていく。特に終盤の都市全域が一斉に襲われる展開は、主人公たちがかなり過酷な窮地に陥る。もちろん中盤からの内容の方が好きなのだが、前半のギャグめいた空気、遊びみたいな戦闘を踏まえての本当の闘いへの移り変わりがまた面白い。みんなふざけたノリだったのがいつの間にか不穏な空気になり、それが本気の命の取り合いになっていくのが不気味だった。メインキャラに死人でたし。一見コメディな画風だが、種族を超えた友情、強大な力への恐怖、人間たちの地球汚染、闘いとは、といったようなかなり真剣な内容が描かれている
 とはいえあくまで対象が子供向けなので終盤でも「そんなの台本に書いてない!」とかそういうメタネタはあった。個人的にはなまじ内容が良かっただけに本当に余分だった印象。最後ぐらいシリアスに決めてもいいんですぜ。あとはラスボス倒した後のエピローグにもう一話、せめて10分ほしかったかなー。レジェンズの記憶が消えてからの主人公たちとシロンのほんの一瞬の邂逅っていうのもきれいに終わってよかったんだけど、他の登場キャラがどうなったかちょっとでいいから見たかった。写真から姿が消えるってことは、単純に記憶だけじゃなく存在そのものが消し去られるってことなのかな。だとしたら文献とかもまとめて消え去ったのだろうか
 このアニメで一番印象深いのは音楽だった。OPはストレートにわくわくするし、毎話EDへの入りがよかった。26話からOP映像が変わったのだけど、個人的にはそれまでの映像の方が好みだっただけに、最終話エピローグに流れたのがうれしかった。そして何より最終話EDの空色の指先が最強だった。それまでにも挿入歌やBGMで割と頻繁に流れてたけど、やっぱり最終話の締めに使われるとな…
 ハーピィのアンナがひたすらいい女すぎて、人間のメグよりよっぽどヒロインだった。この子序盤出た後は終盤まで出てこないんだけどね。見た目だけならラド・ヘップバーンが一番だった。ググってもオードリー・ヘップバーンしか画像でないんですけどね