四季折々

体験した作品の備忘録

DDLC DokiDoki Literature Club! Monika 

 

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 2週目までは不気味で怖いキャラだったけど、しんみりしてしまった

 モニカ
 作中ただ一人自我があり、この世界が虚構であると認識してしまい、画面越しのプレイヤーを唯一のつながりとして求める。改変削除と強力な権限を持っているが、自分のルートを作る、最初から他キャラ全てをなかったことにして違和感を認識させないといったレベルの事は出来ない様子

 ユリとナツキを削除した後、窓の外に宇宙が広がる、誰一人いない教室でおきまりのセリフを途中でやめ、主人公ではなくプレイヤーに話しかけるモニカ。PC内の何かを参照する仕組みになっているんだろうけど、本名呼ばれて本気でビビった。
 しばらく独白した後主人公へ告白。一択選択肢を終え、互いに詩を書くことに。モニだのモだのモニカだのといった選択肢から詩を書く。詩にならんだろこれ!モニカから詩のお返し。ハッピーエンド。まぁモニカからしたらハッピーエンドだ
 後は見つめ合っておしゃべりしましょうと言われ、なにも選択肢がない。ただ話しかけられるのを待つだけ。キャラ削除についてやたら詳しく説明していたので、一応wikiで確かめたらやっぱりモニカを削除するようにとのこと。うーん、やってることはひどいことなんだけど、まわりが虚構、ゲームの世界であると知ってしまい、自分は主人公とは結ばれない存在だとわかってしまったら、出来ることは何でも試してしまうのかも。極端な話、モニカがやってることって現実世界の人間がゲームのキャラを攻略したり殺したりと何も変わらないわけだし。そう思うと自我ある相手を削除ってひどいことなんじゃないか…?と本気で思っていた。完全にこのゲームに呑まれてる
 モニカ曰く、たとえ自分のルートがあろうと結局同じように二人だけの世界を作ったとのこと。虚構の世界であると気付いてしまったのがすべての原因
 削除するのが忍びなく、しばらく放置して雑談に付き合う。思ったより話題がループしない。うつ病患者への対応の仕方とか
 一心に主人公を思うモニカ。最初に言ってたことはプレイヤー自身への言葉なんだけど、そのあとは主人公を呼んだりプレイヤー呼んだりとごっちゃになる
 モニカもただのキャラクターでいられたらよかったのに。このエンディングを迎えた本人は嫌がるだろうけど
 創作について恐ろしくまじめなアドバイスをもらってしまったあたりで、キリがなさそうなのでファイル削除へ。やりづらい…。ファイルを削除されたことに怒り、主人公に反吐が出るとまで言ったモニカだけど、それでもやっぱり好きなのと言い、反省しだす
 最後に、本当は文芸部の誰も削除してません。友達だし、みんな大好きだし、文芸部も好きだしと告白して終了

 心情を聞いてみると、モニカがやってきたことってそんなに悪いことだったのかなと思ってしまう。サヨリを自殺に追い込んだり、2週目は自分にだけ目が向くよう他キャラを異常にしたり、システムに干渉したりとかなり強引だったけど、そうまでして実際の人間を求めてしまう気持ちは察することができるので、少なくともモニカこわいという気持ちはさっぱりなくなった

 モニカの詩
 モニカの真相を知るまでは何言ってるか全くわからないが、後から読み返すとあぁそういう意味ねとおおむねわかる
 
1.Hole in Wall
 壁の穴をのぞき込んだら彼がこちらを見ていた。壁とは現実とフィクションの壁。何かしらの理由で現実を認識してしまい、プレイヤーに気付いた
1(2週目).Hole in Wall(2)
 1週目の続き。プレイヤーがこちらを見てない(モニカは攻略対象じゃない)ことに気付いたモニカは何か方法はないかと探し始める
2.Save Me
 セーブして、ロードして。自身を取り巻く無意味な色や雑音、そして詩。すべて作り物であると知っているモニカからのsaveのダブルミーニング。最後のload meは、トゥルーエンドに入るのはいったんロードを使わないといけないことのヒントらしい
2(2週目).Save me(2)
 1週目の詩が虫食いのように文字が消えている。最後の一文はload meではなくdelete herになっている。後のヒント
3.The Lady who Knows Everything
 前二作と違い、どこか伝奇かファンタジーのような詩。mtgフレーバーテキストのようでもある。モニカの設定を踏まえて読むと、周りが虚構だと知ってしまい、それを壊したいと思って探してみたけど、何もかも無駄に終わってしまったということか
4.Happy End
 他キャラをすべて消して、プレイヤーと永遠に二人きりという結果を作り出せたことについての歓喜の詩