四季折々

体験した作品の備忘録

愛をあげよう

 シングルマザーの母を亡くした主人公が実の父親の家庭に引き取られ、3人の姉妹や父母と家族になっていくお話
 設定からラブコメみたいだけど、3人中2人は血がつながってて論外で、主人公自身最初から最後までほぼ一貫して残る一人の弥生に恋し続けてるのがちょっと新鮮というか、少女漫画?らしい気がした。3姉妹それぞれにキャラクターがあるのはもちろん、それを支え導く両親や友人まで、いろんな人に焦点を当てていて、にぎやかな漫画だった
 話の本筋自体は二人が惹かれ合っていくのと並行して書かれる、複雑な家庭にさらに飛び入りした主人公も含め、皆が家族になっていく過程。大それた事件やイベントがあるわけじゃないんだけど、作中時間とともにゆっくり遠慮やぎこちなさが薄れていく、暖かい作品