四季折々

体験した作品の備忘録

SEKIRO

 巷であまりにも難しく面白いと話題になっていたゲームをプレイ。一ヶ月かけて初トロコン完了です…
 はてさてどんなものかと思って挑んだらチュートリアルの雑魚に秒で切り殺されたのを皮切りに、まぁほんとよく死ぬ。雑魚2人に挟まれたら死ぬし、中ボスとやりあったら死ぬし、ボスなんて何回死んだか数えるのも難しいぐらい死ぬ。しかもこのゲームレベルアップや救援みたいなシステムがないから、自分の腕で勝てるようになる以外手段がない。まぁ雑魚狩りしてスキル上げるとか中ボス先に倒して体力上限上げるとかささやかな負担軽減はできるけど、1週目でも3回ぐらい攻撃食らったら死ぬ火力調整なのでキャラ強くしてゴリ押しとかはまず無理なようになっている
 では面白さの方はどうかというと、めちゃくちゃ面白い。難しいとはいうものの、このゲーム基本的に理不尽な死というものは少なく、最初は勝てるわけねぇだろ挑む順番間違えたか!?と思うような敵も、動きを覚えて弾き(ジャストガード)と回避を丁寧に使い分けて対処すればノーデスで勝てるようになっている
 僕自身この手のアクションゲームは初心者で、初見で勝てた相手なんて一人もいなかったけど、何度も負ける中で見て試してを繰り返せば自然と安定して勝てるようになるので、このゲームを遊ぶうえで必要なのはゲームの上手さではなくくじけず挑戦する根気だと思う
 ゲームスピード自体は速めだけど動きのパターンを覚えれば感覚で弾けるし、防ぎづらい突発的な行動は強調表示が出たり、多少溜めや大振りで目視しやすいようになっているので学べば対処できるようになる。これが面白い。目に見えて自分が上手くなっていくのが楽しいし、死んだ瞬間次はこうしよう、ああしてみようと色々考えて、自分で攻略していく感覚がとても新鮮だった。そしてそれを習得したうえでの戦闘がこの上なく楽しい。操作的には難しくもなんともない基本的な動きを絶え間なく重ねるだけで絵的に素晴らしくかっこいい戦闘になるのが見事。まぁ慣れないうちはガンダッシュで距離とって回復して戻ってきたり、弾きのタイミングがつかめずガード連打で剣チャキチャキ鳴らしたりと情けない立ち回りになってしまうけど、コツをつかんで、敵の攻撃をすべて弾き、見切り、かわし、逆に切りつけるを完璧にこなせるようになると、流れるような戦闘を繰り広げられる。敵キャラの動きがよく、戦闘が間延びしないのもポイント。死ぬときは一瞬で死ぬし、勝つときは息もつかせぬ攻防の末にとどめをさすようになっている
 間違いなく難しいしクリアに時間のかかるゲームなんだけど、間違いなくその価値があるゲームだった。2周目ではあんなに苦戦した敵がこうも簡単に倒せるものかと感動したり、ちょっと慢心して一瞬で体力消し飛んで死んだりと周回プレイも楽しい。特に2周目以降に選べる苦難モードに敵強化主人公弱体化の厄憑をあわせた通称苦難厄プレイは今まで遊んできたのがイージーモードだったのだと思わせる難しさで、ラスボスなんか100回以上負けた気がする。5周してトロコンしたけど全然このゲーム攻略しきったとは思えないぐらい奥が深く、上手い人のプレイを見ると、思いもしないアイテムや武器を使いこなして美しい戦闘を繰り広げている。まだまだ遊べそうだ