四季折々

体験した作品の備忘録

花の野に咲くうたかたの

 エロゲやるたびに言ってる気がするけど、主人公がしっかりしてるゲームはそれだけでポイント高くて、その点今回は主人公が自分から関わって、考えて、選んでと自分をしっかり持ってたのがグッド。かといって独善的だったり万能だったりではなく、周りに教えられ、支えられながら助け合うのが印象的だった。トゥルーエンドでもその点について触れられてたので、それがこの作品のテーマだったのかなと思ったり
 個別ルートそれぞれの感想は
 桜花ルート:えっ、なにこの不穏な幕引きは…
 汐音ルート:個人的に一番好きなルート。石の影響でちょっと病んでるシーンとか、最後の指輪渡すシーンとか大好物です
 麗奈ルート:主人公の過去とかが明らかになるルート。あとこの二人が一緒にいるシーンが一番お似合いって感じで好き
 雫ルート:一番印象が変わったキャラ。個別入ると色々な面が見えて面白い。話自体は本筋とは別の方向にいったけど、読み物として面白かった
 涼子ルート:ザ・サブキャラといったルート。謎もオカルトも全部放り投げてバイト!恋愛!青春!って感じで…。でもこういうのもいいよね
 花の野に咲くうたかたの:今まで積み上げてきたものの集大成といった、まさにトゥルーエンド。桜花のメインヒロインとしての面目躍如といったところ。真相についてはずいぶん急だなぁとか今までこんな伏線あったっけといった疑問はあったけど、桜花と主人公だけじゃない、今まで関わってきたすべての人たちが作り上げた世界で生きていくってのは、すごくよかった
 波多野が攻略できなかったのはこれマジ?となったけど、これ以上シナリオ増やす余裕はなかったんだろう。麗奈ルートに組み込んでとかいう作風でもなかったしね
 後は涼子ちゃんがひたすら可愛いゲームだった。真面目で健気ですぐあたふたして、はーなんだこの子はと思いながら個別を進めていった記憶。もちろん他のキャラもどれも魅力的だったんだけど、フラグメントまで含めて、読んでて一番微笑ましいキャラだった。フラグメント:おべんきょうの主人公を名前呼びするくだりとか最高だった