四季折々

体験した作品の備忘録

終わる世界とバースデイ Happy Birthday (1)

 現実世界の回想から開始。事故を起こす前の主人公と入莉のシーン。この事故さえなければ全く違う未来だったんだろうと思うと読んでてちょっと悲しいな
 暗転し再び2012の世界。本編序盤と同じく入莉に起こされる。この世界でも協議会の活動の一環としてタイムカプセルを埋めることに。そしてReverseEndと同じ位置に埋めることになり、主人公が掘り返していると、前ルートで埋めていたタイムカプセルを発掘。ここちょっと疑問なんだけど、そうなると本編が一番最初にタイムカプセルを埋めたルートってことなんだろうか。もしあの時点でタイムカプセル見つけてたら真相に迫れないまま陶也にばれて終わってたんだな
 全く同じ形のタイムカプセルに興味を持った一行が空けてみると、それぞれが持ち寄ったものと全く同じものと手紙が。主人公だけが読むようにと主人公の筆跡で書かれた手紙の内容を信じられないと思いつつ、タイムカプセルの中身が完全に一致してたこと、自分と入莉以外知らないはずの陶也のことに言及されていたことから笑い飛ばすこともできない主人公はいったん解散を提案。周りも主人公の様子を見て受け入れる
 手紙の内容をそれでも信じきれない主人公は家を飛び出し通行人に話しかけモブかどうか確かめようとするも判断できず帰宅。入莉の様子がちょっとおかしいこととわざわざ地の文で机の上に手紙置きっぱなしと言及してることから察しがついたけど、入莉が読んでました。しかしこれ逆に読んでなかったらまた詰んでたんだろうな
 再び回想。ここから2022の世界で疑似現実世界体験ゲーム「終わる世界とバースデイ」を起動するまでの回想が何回か入る
 翌日陶也の墓参りをして陶也の生きている証拠を見つけようとするも結局何も見つからず。しかしカサンドラと遭遇する。こちらに見覚えはないものの、「周回」の一言に引っかかり問いかける。しかしカサンドラの姿にノイズが走り、消えそうになる。時間がないと説明を始めるカサンドラ。いわくカサンドラは疑似現実を構築するシステム自体に意識が生まれた人工知識体であり、予言とは起こりうる不幸を回避させるための忠告だった。その割にはわかりづらいふわふわした予言だったけど、人工知識体としての経験が少ないためどうすれば効果的かよくわからなかったとのこと
 そんな中陶也が姿を現す。管理者として参加した陶也は邪魔物であるカサンドラの凍結を実行。カサンドラが考える入莉の幸せと陶也の考える入莉の幸せは違うから、入莉の望みをかなえてあげてと言い残し凍結されてしまう。カサンドラもタイムカプセルが引き継がれるバグも発覚し、この周回が疑似現実世界を終わらせるラストチャンスに。口論の末、陶也はあきらめたように他の100名のプレイヤ全員が現実世界への帰還を望めば他のプレイヤを解放すると提案。どう考えても無理だろと思ってたらためらうことなく主人公は承諾。まぁこれ以上交渉の余地なさそうだったしな。陶也は笑いながら陰ながら見守ると言い残す
  翌日、手近なところからと対策協議会のメンバを呼び出し説得開始。しかし夏越は全く信じたがらず、藤白もあり得るかもと言いつつ浮かない表情。そんな中ナルがその話が本当だとして、現実の世界から目を背けたいからこの世界に逃げ込んでんだろ、帰りたいわけないと言われその考え方は思いつかなかった、みんな帰りたいんだと思ってという主人公。嘘だろ…
 失意のまま帰宅する主人公。そんな主人公に入莉が宿題を見てほしいという。birthdayをbarthdayとつづる入莉とツッコミを入れる主人公。そんなときふと入莉が主人公の誕生日を確認する(最初に設定した誕生日)。何も考えずそうだと返す主人公に、この日は陶也ではなくカズくんの誕生日だと指摘する主人公。これもし最初の設定で陶也と同じ日を選んでたらどうなるんだろう。そもそも陶也の誕生日が設定されてないか?なぜこんな確信を持った鎌かけを入莉がと戸惑う主人公に、手紙を読んでしまったと入莉。愕然とする主人公。まだ誤魔化せるはずだと焦る主人公だったが、入莉の前にカサンドラが現れて手紙についていろいろ説明していったらしい。だとしてもよく疑似現実だの自分が人間ではなく人工意識体だのと納得できたな
 入莉は真実を知り、プレイヤを現実の世界に帰したいという。入莉いわく自分にはプレイヤとbotが違って見えるとのことで、入莉の協力のもとプレイヤ100人見つけて説得しようと主人公は考えるのだった。見つけても誰も応じないだろってところがツッコミどころなんだけど、まぁ主人公からしたらどんなに無理でもこの周回が最後のチャンスでこれしか方法ないんだもんな、しょうがない。そういえばbotで思い出したけど、藤白ルートで氷に反応しなかった連中がbotだったんだろうな