四季折々

体験した作品の備忘録

終わる世界とバースデイ Glacial Period

 藤白ルート。今回の予言は「製薬会社で火災発生。4名死亡」というもの。藤白がツテが使えるかもしれないと行った先は義理の父親の会社。そこで予言の事を言うもけんもほろろに追い返されてしまい、結局予言通りの事件が発生。藤白は落ち込んでしまう。それをいろいろと慰める主人公に、藤白が告白。このルート展開はえぇなとか思ってたら主人公も躊躇。仲間としての好きか区別がまだつかないとか言い出した。うーん、ヘタレ。まぁ結局途中で結ばれるんだけどね
 そんなことしてる間に次の予言。「てんくうタウンで27日までに4万人が凍死」ということで、9月だというのに街には少しずつ氷が増殖していく。そういえば結局最後まで明かされなかったけど、なんで街の住人は氷を見ても別におかしくないでしょとか言ってたんだろうか
 氷の位置を地図に書き込んでいくと、街を囲うように増えていることに気付いた一行は、街から避難することに。で、ここちょっと無理やりだと思うんだけど、予言は27日だから準備して明日の朝出ようということになった。氷がじわじわ増えてるうえに、予言は「27日までに」と書いてあるのに、そんな悠長なこと言うかな。翌日朝、夏越も織塚も来ないことに不安を覚えた一行が二人の住む学生寮に向かうと、道中が氷におおわれて進めなくなっていた。連絡も取れないし二人とも氷漬けか、本当に織塚…と思ってたが、このルートでは直接の描写はされなかった。シュレディンガーの織塚
 それでも何とか逃げ出せる道を見つけた一行だったが、途中藤白が何かに気を取られて立ち止まる。それを見てつられて立ち止まった主人公が藤白に話しかけていると、逃げ道が氷で覆われてしまった。他のルートを見つけるから先に逃げていろとナルに言う主人公。主人公たちどうせ出られないんだろうな
 立ちどまった理由が父親を見つけたからだと知った主人公は、父親と合流して3人で逃げようと提案。いろいろ探し回って見つけ出す。にしてもこの親子仲悪いなと思っていたが、藤白の義理の父は自分の妹でもある藤白の母を、父親がわからぬ子を産んだという理由で追い出していたらしい。文字に起こすとややこしいな。妹が父親もわからぬ子供を孕んだのはスキャンダルになるから一族から追放したってことね
 結局逃げ場は完全に断絶し、学校へと逃げ込む一行。氷だけでなく地震まで加わり、屋上へと逃げる途中床が崩落したことで藤白は下の階に落ちてしまう。氷に取り囲まれた藤白を見てもう無理だから置いていこうと提案する父親にキレる主人公。それを見た父親は嬉しそうにあとは任せたと言い、主人公を殴って気絶させる。前から思ってたけど人が気絶するぐらいのパンチって普通に危険なんじゃ…
 目を覚ました藤白をおんぶしていた父親。ちなみにここの立ち絵、badエンドと使いまわしなのか妙に顔が主人公に似ている。父親は氷の中を歩いて藤白を助け出していたのだ。道中いた流花なんか触れた瞬間氷漬けになってたのに、妙に氷耐性あるなこいつら。それでも最後には氷漬けになってしまった父親の最期の落とし物である携帯電話。電話もインターネットもつながらない状況でしばしば開いていたそれの待ち受けは、藤白の母親と赤ん坊の藤白、そして父親の三人だった。そして父親の手には、藤白の本当の父親から母に送られたはずの十字架の髪飾り。混乱する藤白が保存されていたボイスメールを再生。要約すると「1,義理の父親=本当の父親で、要するに兄妹で結ばれてました 2,追い出されたわけじゃなく、迷惑がかかりそうだから自分から出ていきました」ということらしい。さらっと兄妹で結ばれててそこに特に言及しないあたりこのゲームレベルが高い。そしてこの親子の部分はもうちょっと時間かけて書いてよかったんじゃないかなと。短い間にポンポン進められるからあまり感動が…
 二人がようやく屋上にたどり着き見た景色は、朝焼けの中完全に凍り付く街並み。二人はふっきれたのか麻痺したのか、取り乱したり恐怖することも無く、ただ世界の終わりを受けいれ、来世でもまた会いたいと言って終了
 エンディング後またも選択肢。そしてYesを選ぶと二人の最初の出会いを藤白視点で。読んでたラノベの最後が氷漬けエンドで私はハッピィエンドが好きなんだがとか言い出してた。これで実はこの世界ラノベでしたエンドとかだったら肩透かしもいいところだ
 夏越ルートに比べて薄いなぁという印象。向こうはサスペンス要素で結構迫真だったが。しかしそれでも母親からのボイスメールとか最後の世界の終わりを受け入れる部分とかは好きだった。もうちょっと親子の描写読みたかった
 クリア後、フローチャートの端っこにI Am Legendとやらが出現。これがナルルートか?