四季折々

体験した作品の備忘録

終わる世界とバースデイ Happy Birthday (3)

 最後の一日である9/29を過ごし、夕方スカイタワーへ向かう二人。だがその前に協議会の皆に最後の挨拶をしたいということで、まずはナルの家に。郁が取り次ぐも絶交中と言われてしまい、扉越しの会話。険悪な空気かと思いきや、最後にごめんねとつぶやくなど、ナルと主人公で現実世界への考え方が平行線なだけで、やっぱり仲間ではあったんだな。そういえばこの周回では郁が9/29でも存在するんだな。よくわかんねぇ
 次は藤白に電話。約束があるということで電話越しに会話。ナルと同じく世界を終わらせたいなら好きにすればいいと突き放す。文字に起こすとナルと藤白がやたら冷たいように読めてしまうけど、実際は淡々と穏やかな感じだった。文才がね…
 最後に夏越に連絡。電話を掛けようとすると向こうが主人公たちを探し回っていたらしく遭遇。あっさりお別れを済ませたナル藤白と違い、夏越は世界が終わる前に何をしたらいいのかと聞く。一番したいことをすればいいと入莉に言われるが、それでも迷う夏越に、自分を素直に認めればいいと諭す主人公。その言葉を聞いて迷いを吹っ切った夏越は感謝を告げ立ち去った
 スカイタワー入口、やけに人気がない感じる二人の前に織塚が現れ、人払いは済ませたという。てっきり邪魔が入らないようにしてくれたのかと思ったら主人公たちも通す気がないらしい。なんで人払いしたんだ。入莉を宙に浮かし主人公を地面に押し付けるが、主人公が文字通り地を這ってでも前に進もうとする姿に動揺。あと数時間で苦しいことも全部忘れられるのになぜそんなに頑張るのかと問いかける織塚に、忘れたくないからだと返す主人公。さらに動揺した織塚のもとに無重力状態の入莉が接近して説得し、織塚陥落。能力を解除した。別にこれぐらい管理者の陶也なら同じことできそうだけど、なんか通れるらしい。今までだましててごめんと泣きながら謝る織塚に、今まで守ってくれてありがとう姉さんと返す入莉。感動的だな
 スカイタワー展望台、二人は陶也と対面。入莉はこんなに成長しているからもう他人を巻き込んでリアルな経験を積ませる必要はないと主張する主人公。確かに入莉ルートなんかと比べて明らかに精神的にタフになってるな。陶也ももうこれ以上成長させる必要はないし、終わらせてもいいかもなと返す。一瞬期待した主人公だったが、陶也は計画の最終段階に入ると宣言。これは2022.9月の主人公すら知らないサプライズで、これまで研究してきた精神転送を逆方向に行う、つまりデジタル化した意識をコンピュータから脳に送り込むというもの。これにより入莉の精神を他プレイヤの脳に送り、入莉を現実世界に蘇らせることを陶也は最終目標としていたらしい。陶也いわく中身さえ入莉ならあとはどうでもいいから主人公の好みの肉体選んでいいぞ、外見も入莉がいいんだったら体格近い奴選んで整形させようぜとのことで、中身さえ入莉ならと言い切れる陶也は割とすごいと思う。当然断固拒否する主人公から入莉に対象を変え現実に帰りたくないかと聞く陶也。しかし返事をしない入莉。不審に思った陶也が注視すると、目の前の入莉は織塚が姿を変えたものだった。しかし織塚に裏切られたのに別段興味を持つでも怒るでもなく、入莉の場所を問い詰める陶也。ここの織塚可哀想だった。だいたいどこでも可哀想な目に遭ってるけど
 そのころ入莉は展望台のさらに上、むき出しの鉄骨の上に立っていた。陶也の協力無しにプレイヤを現実に帰すにはカサンドラの協力が必要で、織塚いわくカサンドラを陶也の凍結から解放出来るとしたら、カサンドラの母性にかけることで、そのために展望台から飛び降りて自身を危険な状態に追いやり、心から助けを求めることで目覚めるかもしれないといった。分の悪い賭けだけどと言いよどむ織塚に対し即座にやると返す入莉。他に方法がないならしょうがないけど、本当に強くなったな。そして本当に飛び降りる入莉。パッケージ絵はここだったのね。そしてもくろみ通りカサンドラ復活。空中で入莉をキャッチすると、陶也たちの前にワープ。入莉の賭けを知り、妹の成長を複雑そうな表情で喜ぶ陶也。入莉がカサンドラにプレイヤを現実に帰したいというと、入莉と織塚の力も必要だという。事ここに至っては手出しできないと思ったのか、黙って見守る陶也と主人公。しかし入莉が102人全員を現実に帰し、そのあと疑似現実の世界を凍結すると言い出し驚愕する