四季折々

体験した作品の備忘録

カルト(1)

 スーッ…セイッ!
 
 コワすぎ!の監督が作ったらしいホラー?映画「カルト」を視聴。かなり面白かった
 いわゆるモキュメンタリー形式をとる映画、主役3人の女性は霊に憑りつかれた母娘のもとに、霊能力者雲水とともに向かい密着取材を行うことになる。序盤からやたら音を主張する霊払いの技「スーッ、セイッ!」(スーッを伸ばすと威力が上がる様子)や盛り塩爆散、肉類絶対食べるなと言い聞かされたのにハンバーガー食べてきて案の定霊障に苦しむ馬鹿と見どころ満載。映像を一部止めて霊を確認(ホラー番組のおわかりいただけただろうかみたいな感じ)するのもいい演出。ホラー映画じゃやらないもんね。モキュメンタリーっぽい
 その後本格的に霊を祓う儀式を執り行うも、娘についた霊はあまりに強力で雲水の手には負えない様子。空中浮遊して部屋に飛んでいったテニスボールを追いかける犬を後ろ向きに階段をのぼりながら追いかける娘を追いかける一行というシュールな絵面の先には、犬を噛み殺し捕食する娘の姿があった。というか犬の悲鳴した?鳴き声あげず死んだように見えたけど。かみ殺す前に首追って即死させたのかしら
 事ここにいたり雲水は携帯で師匠の龍玄を呼び出し、まさかの電話越し遠隔除霊を敢行。力強いスーッセイッ!の声により黒いミミズのようなものが首から抜け出す。自我を取り戻した美保は無残な犬の死体と自身の口から吐き出た犬の肉片を見て嘔吐してしまう。そしてその吐瀉物の中には盛り塩の受け皿として使用した六芒星入りの皿が混じっていた…このあたり割と不気味だった
 その後母娘は自宅を離れ龍玄お墨付きのマンションを借りている様子。定期的にお祓いをしているからここなら安全と言い切るが、どう見てもフラグです。霊と繋がりがあるかを確かめるために塩を触らせ、熱かったらヤバイですみたいな検査を行い、美保は温かい…というか熱っ!と反応。ほかの人は普通に塩だよねみたいな反応。が、マリだけ触った瞬間熱っ!っと手を放す。直後になんちゃってーみたいにごまかしたせいで優に美保ちゃんがこんな大変な時に何考えてんの?馬鹿なの?死ぬの?みたいなガチギレされたけど、どうも実際に熱かった様子。マリの方がヤバくねーかこれ
 日は変わり再び母娘の家に向かう一行。龍玄師匠がこれ地脈どうこうじゃねーな、もっとヤベーわといった途端家の中で何かが崩れ落ちたような騒音が。それ聞いてマリは泣き出し、ごめんなさいもう帰る降りると言い出す。気持ちはわかるというか、むしろ先に霊障に苦しんだのに何言ってんの仕事だよ?って反応できる真悠子が怖い
 結局マリはタクシーで現場を離れ、雲水は龍玄師匠を迎えて二人掛かりで再度除霊開始。引きずる音とともに唸りだした娘の横で、ひたすら必死に拝んでいる母親の姿が印象的だった。今まで信じたことも意識したこともない神にも縋るっていう必死さがよかった(追記:最後まで見るとここで祈っていた対象が何だったのか分かった)
 霊障で電気が落ち、暗視カメラに切り替えると悪霊が姿を現す。二人は立ち向かうも雲水は突然倒れてしまう。師匠が果敢にスーッセイッ!を繰り返すと、悪霊は徐々に小さくなり、雲水の体に入り込んだ。大丈夫かよこれと思ったが、師匠曰く大丈夫らしい。これにて除霊完了ですと龍玄師匠が宣言。絶対終わってないんだろうなこれ(残り時間見ながら)
 ところ変わってマリは、現場放棄したことでマネージャーに説教されていた。可哀想にと思っていると、マリがニヤニヤと笑い出す。何笑ってんだよ!とさらに怒らせるも、神様が私の力を必要としている…とか言い出す。やっぱり手遅れじゃないか…。お前何言ってんだよとマネージャーが言いかけた瞬間、結構な勢いで机が動き出し、マネージャーの腹部を強打。気を失ったマネージャーを放置してマリは部屋を去って行った
 2人組のもとには、母娘からの感謝のビデオレターが届いた。が、そこには美保に取り付く霊の姿が写っており、しかも雲水は様態が急変して死亡したらしい。何が大丈夫だったんだ…って龍玄師匠も重体!?全滅エンドじゃねぇかこれ
 突然車道に飛び出して乗用車に跳ねられた龍玄師匠は、美保ちゃんまだ危険だわ、あと俺も多分駄目だからビデオ回しておいて、後のことは超強力な霊能力者に任せたから安心して、と言い残し、じっと病室の一点を見つめていた。何かいるんですか?と二人が尋ねるも傍にいたお弟子さん?には何も見えない様子。そして12時ごろ、お弟子さんが目を抑えたかと思うと突然ぶっ倒れる。下マットとか見えなかったけどすごいな。そして黒い影が龍玄師匠が見詰めていたほうからゆっくりと近づく。身じろぎしながら必死にお経?を唱えるも、黒い影は龍玄師匠の体に入り込み、龍玄師匠は数回ベッドの上で飛び跳ねた後ぱたりと動かなくなってしまった。動けない状態で近づいてくる霊って、普通に怖かったぞ…
 翌日、この映像を沈痛な面持ちで見る一堂の後ろに、テーブルで胡坐をかく金髪黒革手袋の兄ちゃんが一人。彼こそ龍玄師匠の友人にして超強力な霊能力者と名高いネオ(仮名)なのだ。「龍くん死んじゃったかー、でもあれは人が手を出していいものじゃない、俺ぐらいじゃないの?あれを解決できるの」と自信満々な彼は、お名前はと聞かれただけで何だっていいだろ田中とかでいいよとキレだし、ちょっと地味です…と返されるとじゃあシャアとかならいいのかよ、じゃあれだ、ネオにしよう、知らねぇの?マトリックスなどと言い出す始末。そんなネオ(仮名)がどう悪霊に立ち向かうか、流石に文字数が多すぎるから別のページにしよう