四季折々

体験した作品の備忘録

スナッチ

 スナッチ視聴完了。前情報がバッカーノのパロディ元ということしかなかったから、意外と血なまぐさいお話で驚いた。でも良作と名高いだけあってテンポよく面白いなー。一気に話に引き込まれてあっという間に終わった
 この作品はいわゆる群像劇で、84カラットのダイヤをめぐるギャングたちのお話と、裏ボクシングの八百長を仕切るマフィアたちの話の2本が主軸。それが様々な形で交差していく
 こう書くと重々しくシリアスな話なように見え、実際に作品内でやってることはシリアスなはずなんだけど、出てくるキャラたちがどこか抜けているというか、決してギャグキャラでもギャグ展開でもないのについつい笑ってしまうシーンがいくつもあった。いわゆるシリアスな笑いってやつだ。とくに犬絡みのシーンは大体笑ってしまう。しかしもちろんシリアスな空気もしっかりあり、後半の登場キャラたちが集いダイヤを奪い合うシーンや、八百長ボクシングのシーンなどは身を乗り出してしまった
 最後、2つの話が綺麗に一つにまとまり、スパッと表示されるTHE ENDがまた爽快で歯切れがいい。とにかく中だるみせず駆け抜けていった印象だった
 登場キャラは多いけど、一人一人の個性が強く、画面のキャラを見てこいつどういうキャラだっけとなることはないはず。ただ慣れない外国の名前なのでちゃんと覚えてないと画面に映ってないキャラの名前が出たときにわからないことはあるかもしれない
 見ていて何か考えさせられるという作品でなく、画面に映っているものに固唾を飲んだり笑ったり、そういう作品だった。面白かった