四季折々

体験した作品の備忘録

ARIA The AVVENIRE

 映画館で映画を見るのが多分10年ぐらい前のことで妙に緊張した。高い金払ってみるんだから楽しむぞーと意気込んでいたけど、いざ始まるとそんな考え一気に消えてひたすら作品にのめりこんでた
 出だしからアイちゃんが登場。作品世界の時間は本編終了後のもので、回想という形で最初のお話は進んでいく。大画面いっぱいに美麗なアニメが展開されてるだけでもう素晴らしかった。キャラクタはもちろん海や建物とか
 3話構成ということは知っていたが、1部ごとにウンディーネ、シンフォニー、スピラーレがOPとして流れたのがまた良かった。なるほどなー…最後に主題歌流して終わりかとばかり
 三大妖精のお話し、ケットシーとの別れ、アイちゃんの出会い、灯里のアリア入社話と、過去と現在が入り交じりながら映画は進み、最後にメインキャラクタ+映画の新キャラが集まり、過去から今、そして未来へ受け継いでいくという話で終わった。アイちゃんも3人組になれてよかったねー。本編では姫屋枠とオレンジプラネット枠がいなかったから
 映画だからと壮大な話や思い切り泣かせるような展開があるわけでなく、本編の延長線のような話と、締めにふさわしい綺麗な結末が描かれていた。タイトル通り未来を感じさせる終わり方。いやー本当によかった
 惜しむらくはアテナさんの声優が亡くなられているのでセリフがなかったこと。劇中では彼女の歌を流すという形で登場させていたが、もし生きていたらもっとたくさん話に絡んでいただろうに…
 それと個人的に惜しかったのは、もっと間隔をあけて見たかったなという点か。リアルタイムでアニメや原作に触れて、数年を置いて再び劇場で…という人はとても羨ましい。1期~3期までつい最近触れたから待ち望むだけの時間がなかった。もしそうだったら感じるものもまた違ったのではないか
 EDのクレジットまで楽しめるとても綺麗で暖かな作品だった。終わった後も名残惜しくてしばらく座席に座り込んでしまった