四季折々

体験した作品の備忘録

花蟲

 久々に思い出したので、花蟲を遊び直してみた
 このゲーム、サイトのホーム画面をクリックして人形を作り上げると始まり、ちょっとした遊び心かと思えばストーリーやギミックがしっかりよく出来ている。とはいえセリフもBGMもないが、却ってそれがゲームの幻想的な雰囲気に上手くマッチしている。とはいえBGMはシンプルなものでいいからあったら一層ゲームに入り込めたと思う
 何をしていいかわからずとりあえず画面をあちこちクリックすると、衣装が手に入る。これを着せ替えて先へ進むのがこのゲームの目的である。衣装はただ転がっているだけでなく、道中にいる住人とのミニゲームやパズルをクリアすると手に入る。このゲーム自体もシュールというか、明るくミニゲームという雰囲気ではない。例を挙げるなら「横のモグラのような邪魔者をひっくり返しつつ住人の首を10回リフティング(落としてもまた生えてくる)」という感じだ。とはいえあくまで人形のようなものが相手であり、グロさなどは一切ない
 衣装は観賞用のアイテムではなく、特定の色、衣装を持っていないと先に勧めない場面が多々現れる。これが単に進行の制約でなく、最後の衣装と場面からなるほどとストーリーが理解できるようになっている。これが好きな衣装だったり、あるいは突然衣装が変更されていたりするよりずっと雰囲気が出る
 もっとも観賞用としても十分楽しい。いわゆる萌え系な作品ではないが、小さいころに女子が持っていたような人形をよりデフォルメした感じの主人公に様々な服を組み合わせるのも楽しめる
 とてもよく作り上げられた雰囲気のゲームである。一からやっても1,2時間かかるかどうかといった程度のボリュームなので、ちょっと時間がある人はぜひ遊んでみてほしいと思う